堀井和也
伏土記 第27章の10
―そして男は衰弱をえらんだ。目の前に並べられた食事を拒み、食事を用意した者すべてが立ち去るのを待った。
同 第28章の8
―男はその右前足で自立した女の左の足に触れた。女は哀れな男を慈しんだ。女は男を住み処にかくまった。しばらくして女は子を身籠った。
月訪記 第1章の15
―その子は、四足の男と二足の女とのあいだにうまれた。
『ミち』
mimaculの公開ワーク「連歌のように」一本の小説(なのだろうか)をメンバー全員で書く試み。タイトルは『ミち』 【ルール】 ・決めた順番で回していく。嵯峨→山羊→河合→立蔵→堀井→林→川瀬→下村→京野→高橋→たまな→小高→元岡→古川 ・人物が登場する場合、名前は登場順にイ、ロ、ハと付ける。 ・1回の更新が短くても構わない。 ・前の人が書いたものを引き継ぎつつ、文体や口調が変わってもよい。
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